本日の金融トピック 2020.7.22

【為替相場】
ドル円106円台後半。ドル全面安を受けてドル円は107円割れ

東京時間：
ドル円は107円20銭台でスタート。海外時間の流れを受けて株高が進む中
、ドル円は動意に欠ける展開。正午にEU復興基金の合意が報じられると、
ユーロはセルザファクトの初動となる一方でドル円は107円30銭台まで小
幅に値を上げた。

海外時間：
値動きに欠ける展開が続くも、NY入りにかけてユーロが上昇。これを受け
てドル全面安の流れとなる中、米金利の低下もあってドル円は下落。終盤
には堅調に推移していた米株が追加経済対策への懸念から上げ幅を解消し
たことで、ドル円は一時106円68銭の安値を記録した。

なお、オフショア人民元はドル安の動きを受けて人民元高が一段と進行。
節目となっていた1USD=6.98CNHを割りこみ、対ドルで6.97付近まで元高が
進んだ。

＜今後の材料＞
EUが歴史的な合意に至ったこともあり、引き続き市場では良好なセンチメ
ントが継続。高値に対する警戒感からか米株の上値は重かったものの、為
替市場ではリスクオンのドル安が進行。初動はいまいちだったユーロも結
局は大幅上昇となり、対ドルで2019年1月以来の高値を付けた。

ユーロに対するポジティブな見方がユーロ買い・ドル売りの原動力となる
中、ドル円については下落圧力を受けやすい時間帯になりそうだ。株高が
円高圧力を一部緩和すると思われるが、ユーロの上昇が続く限りドル円は
じりじりと値を下げる展開が予想される。現在のユーロ高が長期間続くと
は予想し難いものの、今後対ドルで1.200を目指す展開となれば一段の円
高ドル安もあるだろう。

本日のドル円予想レンジ：106円50銭～107円50銭

【香港市場】
ハンセン指数（前日終値） 25,635.66（+577.67）
HKD/JPY（海外市場CLS） 13.78

【オフショア人民元相場】
オフショア人民元1年物スワップ幅（執筆時気配値）：+1360/+1410

Source: Bloomberg