経済情報

本日の金融トピック 2020.6.12

【トピックス】        
米5月生産者物価指数:前月比+0.4%(予想+0.1%、前回-1.3%)

トランプ米大統領:
「FRBはかなり頻繁に判断を誤る」

ムニューシン米財務長官:
「第2波が起きたとしても、経済を再び閉鎖するわけにはいかない」

【米株式、債券市況】

NYダウ平均 25,128.17(-1,861.82)
ナスダック総合 9,492.73(-527.62)
米10年債利回り 0.653(-0.095)

【為替相場】
ドル円106円台後半。株安の中、ドル円はじり安の展開

東京時間:
ドル円は107円丁度付近でスタート。日経平均株価が下げ幅を拡大する中、ドル円は同水準での小動きが継続。終始107円を挟んで上下する展開が続いた。

海外時間:
株安の流れは続き、欧州時間に入ると円高優勢の展開。NYダウが1800ドル超の下落を記録する中、米長期金利の低下につれながらドル円は106円台半ばまで値を下げた。

<今後の材料>
昨日は米株の大幅安を受けて市場はリスクオフムード。リスク回避の動きからドルや逃避通貨である円・フランに買いが集まる中、ドル円に関してはじり安の展開となった。

‘コロナ第2波への懸念からリスクオフ’との声もあるが、今になって特段のヘッドラインがあった訳ではなく単にとって付けただけの理由だろう。これまで米株を中心に株価上昇に過熱感が見られた中、ポジションの解消・調整が行われたものと推測される。株価上昇の要因である過剰流動性相場は続くため、短期間の調整後は再度反転する展開となりそうだ。一方、VIX指数が40超まで急上昇する中、短期的にはネガティブ材料に反応し易い点には注意を払いたい。

なお、ドル円に関してはリスクオフ局面では円高の動きを見せるもののドル高もあって値動き自体は緩やかである。株価に連れて緩やかに上下する展開となりそうだ。

本日のドル円予想レンジ:106円00銭~107円00銭

【香港市場】
ハンセン指数(前日終値) 24,480.15(-569.58)
HKD/JPY(海外市場CLS) 13.77

【オフショア人民元相場】
オフショア人民元1年物スワップ幅(執筆時気配値):+1200/+1250

Source: Bloomberg