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フィンセン文書(Fincen)公開 

フィンセン文書 

フィンセン文書の「FinCEN」とは、アメリカ財務省の金融犯罪取締ネットワーク(Financial Crimes Enforcement Network)の略称となります。SAR(Suspicious Activity Report、不審なアクティビティに関する報告書)と呼ばれる不審な金融取引に関するレポートを収集し、マネーロンダリングやテロ資金の調達、金融犯罪などを監視する。SARは、銀行の金融犯罪に関する担当者やコンプライアンス担当者などによって作成され、当局に報告される仕組みとなっています。

実際のホームページURLは、こちらになります。https://www.fincen.gov/

現在の対応

パナマ文書に引き続き、フィンセン文書が公開されました。日本企業名、ゆうちょ銀行の名前もあります。現在プライベートバンカーとしての業務を担っているため顧客保護から具体的な顧客名や取引が該当しないか調査をしています。具体的な取引は以下サイトから調査可能。

https://www.fincen.gov/reports/sar-stats

【参 考】

・パラダイス文書(2017年):オフショア投資で重要な顧客を抱える法律事務所「アップルビー」などから流出。

・パナマ文書(2016年)2016 Panama Papers :租税回避地として知られるパナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」から流出した「パナマ文書」から各国首脳や著名人に関連した秘密裡に行われる資産運用の内容が明らかに。

・HSBCの脱税ほう助疑惑(2015年):HSBCのプライベートバンキング部門が富裕顧客に巨額脱税を指南していたと示す口座情報が流出した ・ルクスリークス(2014年): 国際会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)から流出した文書では、多くの多国籍企業がルクセンブルクの税務当局との取り決めの下で税制優遇措置を受けていた。

フィンセン文書は、いくつかの企業ではなく、多数の金融機関についての情報が含まれている点が特徴。